呼吸に何らかの不快感が伴うことを指します。
「息切れする」、「息が苦しい」、「うまく吸えない、吐けない」、「空気が入ってこない」、「酸素が足りない感じがする」など、人によって感じ方や表現はさまざまです。
原因
肺は空気中の酸素を取り入れて、不要になった二酸化炭素を外に排出しています。
肺で取り込まれた酸素は血液の中に取り込まれて全身に送られます。
しかし、何かの原因で体に酸素がうまく届けられないと息切れがあらわれます。
息切れが出る病気
息切れが出る病気は大きく4つあります。
1. 肺の病気(肺でうまく酸素を血液に取り込めない)
- 肺気腫(COPD)
- 気管支喘息
- 肺塞栓症
- 肺炎など
2. 心臓の病気(酸素を含んだ血液を全身へ送れない)
3. 血液の病気(酸素を運搬するヘモグロビンの数が足りない)
- 鉄欠乏性貧血
- 出血
- 白血病など
4. 神経の病気(呼吸する筋力の低下)
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
- 重症筋無力症
- ギランバレー症候群など
補足
体の活動が過剰に活発になった状態(発熱、甲状腺機能亢進症)、体に毒素がたまった状態(腎不全、肝硬変)では、体内は酸性に傾くので、それを中和するために頻呼吸になり、息切れを感じることがあります。
息切れの検査
問診(病気の経過、持病、生活状況など)、診察(視診、肺の音、心音など)、レントゲン、心電図、血液検査で、息切れの原因を診断または絞ることができます。
今まで無かった、動いたときの息切れが出るようになったら、進行した内科の病気が隠れている可能性が高いです。
医療機関で検査することをお薦めします。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。