急性心筋梗塞の検査・治療とは?
急性心筋梗塞の診断
以下の3つの中で2つが該当すると急性心筋梗塞とほぼ診断できます。
- 胸部症状
- 心電図異常
- 血液検査で心臓の筋肉の障害
心電図検査
急性心筋梗塞を疑う胸痛があったら、すぐに診断できるのは「心電図検査」です。
急性心筋梗塞の特徴的な変化で、どこの血管が急性閉塞したか?どのくらい重症なのか?もわかります。
血液検査

発症してから異常値になるまで2~3時間くらいかかる場合があり、発症初期には正常値になります。
症状と心電図で急性心筋梗塞を診断できたら、血液検査の結果を待たずに、緊急の治療を行います(1分1秒でも早く閉塞した血管の血流再開して、心臓の筋肉を救うため)。
治療
急性心筋梗塞になってしまったら、一刻も早く血栓で詰まった冠動脈を再開通させる必要があります。
発症から再開通までの時間が短いほど良く、90分以内に再開通することが生命維持やその後の生活の質を改善させるひとつの目安となっています。
経皮的冠動脈インターベンション治療
一般的には、手首の付け根・足の付け根から、心臓に向かって2mm程度の細い管を入れる経皮的冠動脈インターベンション治療を行います。
経皮的冠動脈インターベンション治療は、狭窄または閉塞している冠動脈の血管の内側から、バルーン(風船)やステント(金属製のコイル)を用いて、冠動脈の血流を回復させる治療です。
出典:トーアエイヨー、インフォームドコンセントの
ための心臓・血管病アトラスより抜粋
カテーテル治療が奏功して病状が安定したら、再発しないような対策が必要です。
生活習慣の改善とともに、禁煙・血圧・コレステロール・血糖などのお薬も活用していきます。
心臓の働きが落ちて心不全にならないように、しっかりと心臓を保護するお薬も続けなければなりません。
再発しないように努めましょう
心筋梗塞を起こした40%の人が、心筋梗塞または狭心症を再発するとされています。
急性心筋梗塞で急性期を乗り越えたら、再発しないように、血圧、コレステロール、血糖を医師と相談しながら、管理していきましょう。
体調が良いからといって、お薬をやめないようにしましょう。
早期診断・早期治療が大切です
急性心筋梗塞は、いかに早く診断して治療するかが、その後の心臓の働き、命に関わります。
胸痛が出たら、循環器内科がある専門の医療機関で迅速な検査を受けましょう。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
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