宗岡みらい内科ハートクリニック|循環器内科 内科 生活習慣病・心臓病・糖尿病 志木市

2024年4月開院予定

食後の運動に注意!
食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは?

アナフィラキシーとは?

アレルギーを起こすアレルゲンが体内に侵入することで、複数の臓器が過敏なアレルギー反応が起こり、血圧低下や意識障害、呼吸困難を伴う生命の危機の状態です。

食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは?

アレルギーを起こす食べ物を摂取しただけでは起こりません。運動しただけでも起こりません。

食後2時間以内に運動することで、アレルギー症状が出現します。入浴でも起こることがあります。

病気の特徴として、アレルギー物質を食べて、2時間以内に運動したとしても必ず毎回アレルギー発作が起こるわけではないことがあります。

理由としては、食物と運動負荷の組み合わせや、そのときの体調も影響すると考えられているからです。

食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、近年注目されている病気です。以前は、この病気の概念はありませんでした。

どんな人に多い?

学童から若い成人、男性に多く発症しやすいとされています。中学生では6,000人に1人の割合で発症します。

原因は?

運動によって腸の血流がよくなり、アレルギー成分が吸収されやすくなることが原因です。

原因食品は小麦製品(うどん、焼きそばなど)、甲殻類(エビやカニなど)が多いとされています。

どんな症状?

をおこします。

重症化や増悪させる要因

  • アルコール
  • 月経
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 解熱鎮痛剤(NSAIDs)

などにより症状が出やすくなり、重症化することがあります。

アナフィラキシーを発症しないために

原因食物を食べた場合、食後最低2時間は運動を避けなければなりません。

万が一を備えて、医師に自己注射型アドレナリンを処方してもらい、携帯しておくのがよいでしょう。

最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。

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