食後の運動に注意!
食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは?
アナフィラキシーとは?
アレルギーを起こすアレルゲンが体内に侵入することで、複数の臓器が過敏なアレルギー反応が起こり、血圧低下や意識障害、呼吸困難を伴う生命の危機の状態です。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは?
アレルギーを起こす食べ物を摂取しただけでは起こりません。運動しただけでも起こりません。
食後2時間以内に運動することで、アレルギー症状が出現します。入浴でも起こることがあります。
病気の特徴として、アレルギー物質を食べて、2時間以内に運動したとしても必ず毎回アレルギー発作が起こるわけではないことがあります。
理由としては、食物と運動負荷の組み合わせや、そのときの体調も影響すると考えられているからです。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、近年注目されている病気です。以前は、この病気の概念はありませんでした。
どんな人に多い?
学童から若い成人、男性に多く発症しやすいとされています。中学生では6,000人に1人の割合で発症します。
原因は?
運動によって腸の血流がよくなり、アレルギー成分が吸収されやすくなることが原因です。
原因食品は小麦製品(うどん、焼きそばなど)、甲殻類(エビやカニなど)が多いとされています。
どんな症状?
- 全身のじん麻疹やむくみ
- せき込みや呼吸困難
- 動悸
- 約半数は血圧が低下してショック状態
をおこします。
重症化や増悪させる要因

- アルコール
- 月経
- ストレス
- 睡眠不足
- 解熱鎮痛剤(NSAIDs)
などにより症状が出やすくなり、重症化することがあります。
アナフィラキシーを発症しないために
原因食物を食べた場合、食後最低2時間は運動を避けなければなりません。
万が一を備えて、医師に自己注射型アドレナリンを処方してもらい、携帯しておくのがよいでしょう。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
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