心房細動の検査・治療
心房細動を見つけるには
まずは、自分で脈をチェックしてみましょう。脈が自分の不整脈を教えてくれます。
心房細動の拍動
心房細動は、不規則なリズムで拍動します。
正常では、「トン、トン、トン、トン」と一定のリズムで脈拍が触れます。
心房細動では、「トン、トトトッ、トン、トトッ、トン」などと不規則なリズムで脈を触れます。
心房細動の検査
心房細動は、2つの検査で診断をつけることができます。
- 心電図検査
- 24時間ホルター心電図検査
携帯型の簡易心電図をつけて自宅で心電図波形記録します。
心電図で心房細動が見つかったら
心房細動の原因で1番多いのは、心臓の病気です。
弁膜症や心不全など隠れていないかのチェックが必要となります。
採血、胸のレントゲン、心臓超音波などを行っていきます。
心房細動の治療の目的
心房細動の治療の目的は以下になります。
- 頻脈症状をなくす
- 脳梗塞を予防する
- 心不全にならないようにする
心房細動の治療
心房細動の治療には、大きく2つの戦略を立てます。
- 1. 血栓ができないようにする治療(脳梗塞予防)
- 2. 不整脈をコントロールする治療(抗不整脈治療)
1. 血栓ができないようにする治療(脳梗塞予防)
抗凝固剤のお薬

心房の中に血栓ができないようにお薬で血液をサラサラにします。
納豆を食べてはいけないワルファリン、納豆を食べても大丈夫なお薬など色々とあります。
カテーテル左心耳閉鎖術
からだが出血しやすい、または今まで出血の既往(脳出血など)がある時は、カテーテルで血栓ができやすい左心耳を閉鎖します。
閉鎖することで、脳梗塞のリスクも減り抗凝固剤を中止にできます。
2. 不整脈をコントロールする治療(抗不整脈治療)
抗不整脈治療には、お薬とカテーテルアブレーションがあります。
お薬
お薬はさらに、心拍数を調整する薬と、心房細動を停止または発症させない薬があります。
カテーテル治療とお薬の治療どちらにするかは、心臓の解剖、年齢、心房細動が続いている期間などを考慮して選択します。
カテーテルアブレーション
カテーテルアブレーションとは、心房の壁の一部を電気で焼いたり、凍結させて、心房細動の原因となる異常な電気信号の発生源を閉じ込めてしまう治療です。
治療後は心房細動がなくなります。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
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