宗岡みらい内科ハートクリニック|循環器内科 内科 生活習慣病・心臓病・糖尿病 志木市

2024年4月開院予定

高血圧の治療

生活習慣の改善はまずできるところから、少しずつが大切です。

また、組み合わせをすることで効果が高まります。

血圧を下げる食事とは?

1. 食事の仕方

野菜、果物、低脂肪乳製品(ヨーグルトなど)をよく摂取し、コレステロール、飽和脂肪酸(肉など動物性の油)が少ない食事が推奨されています。

野菜や果物などカリウム多く含む食物は、ナトリウムの吸収を抑えて、血圧低下の効果があります。

ただし、カリウム制限が必要な腎臓病の人は推奨されません。

2. 減塩(6g/日未満)

塩分(ナトリウム)含有量の少ない香辛料にしましょう。

食品表示法ではナトリウムを食塩相当量(g)で表示することが義務づけられています。

また、味噌汁、麺類の汁を控えるようにしましょう。

3. 脂質

魚、特に青魚を積極的に取り入れることが大切です。

4. アルコール制限

過度の飲酒は、高血圧の原因となると言われています。

男性はアルコール25ml/日以下、女性は15ml/日以下が目安です。

目安として、ビールの中ビンで1本、日本酒1合、焼酎0.5合弱、ウィスキー・ブランデーはダブルで1杯、ワイン2杯弱です。

女性はその半分の量となります。

5. 禁煙

受動喫煙の防止も大切です。

すぐにお薬が必要な高血圧とは?

本態性高血圧と診断されたら、基本は塩分を控えたり、野菜を多くとったり、運動をしたりと生活習慣の改善をして、1~3ヶ月後にもう一度評価します。

一方で、今すぐお薬による治療が必要なリスクが高い人もいます。

すぐにお薬を飲んだ方が良いと推奨されている人(リスクが高い)は、下記の通りです。

血圧130/80mmHg以上あり、1~5のいずれかを満たす

血圧160/100 mmHg以上あり、いずれかが該当する

これら2つに該当した場合は、様子をみずに血圧のお薬を始めることが推奨されています。

治療目標

治療目標は、年齢や背景などで変わってきます。

診察室血圧 家庭血圧
成人(75歳未満) 130/85 mmHg未満 125/80 mmHg未満
高齢者(75歳以上) 140/90 mmHg未満 135/85 mmHg 未満
糖尿病・心筋梗塞・慢性腎臓病 130/80 mmHg未満 125/75 mmHg未満
脳血管障害(脳卒中) 140/90 mmHg未満 135/85 mmHg未満

高リスクの高血圧か確認しましょう

高血圧とわかったら、自分が、脳卒中や心臓病が高リスクの高血圧なのかを認識し、高リスクであれば、医師に相談しましょう。

高リスクではなくとも、きちんと生活習慣の是正をして医師による診察を受けましょう。

最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。

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