心臓弁膜症の治療
心臓弁膜症は自然には治らないため、重症化する前に治療をすることが大切です。
心臓弁膜症の治療は、下記の3つがあります。
- お薬の治療
- 外科的治療
- カテーテル治療
ご年齢、持病、心不全症状の有無、弁膜症の重症度、心臓のポンプの機能低下程度など色々を考慮して治療方針を決めます。
お薬の治療(心臓を保護するお薬)

お薬は根本的な治療ではないので、壊れた心臓の弁を治すことはできません。
しかし、お薬を使うことで、逆流症、狭窄症が原因で働きすぎている心臓の負担を取り、症状の緩和や進行の抑制を行います。
外科的治療
胸を開いて、悪くなった心臓の弁を、人工弁(機械弁や生体弁)に置き換える治療、または壊れた弁を修復する形成術があります。
弁の壊れ具合で、どちらかにするか決めていきます。
カテーテル治療
胸を開くことなく、また心臓も止めることなく、カテーテルを使って人工弁を患者さんの心臓に留置します。
体への負担が少なく入院期間も短いのが特徴です。
日本では、大動脈弁狭窄症と僧帽弁閉鎖不全症が現時点ではカテーテル治療が可能です。
外科的治療、またはカテーテル治療の後で、弁の機能は改善して心臓の負担も取れて、元気に生活を過ごせます。
しかし、心臓への負担は多少残っています。
5年後、10年後に心臓のポンプ機能が落ちて心不全にならないように、心臓を保護するお薬を続けることも大切です。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
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